宅ふぁいる便が開発された背景には、大阪ガス社内でのファイル受け渡しに関するニーズがありました。
大阪ガス株式会社の研究所や技術系部署から「大容量のファイルをインターネット上で安全確実にやりとりできることはできないでしょうか」という声が多数上がり、従来の手渡しやメール添付でのやり方に替わるシステムを開発することになったのです。
東京ガスと大阪ガスは業務的にほとんど同じなので、東京ガス内でも同じようなニーズはあったでしょうが、それに対しての声を上げなかったのかそれほど必要性が無かったのかはわかりません。
宅ふぁいる便のシステムはいろいろな仕組みを参考としながら試行錯誤したそうです。
従来のFTP方式ではセキュリティ的にもいろいろと問題があり、メール添付方式では容量の問題やファイル開封の有無などが確認できないなどがあって、全く違うシステムでファイル交換をする必要がありました。
結果的に宅ふぁいる便は、グリーティングカードをやりとりする仕組みを参考にして完成し、大阪ガス社内専用に利用されました。
その後評判となり、一般公開ということになったのです。
今では東京ガスの社員も利用しているでしょうね。
宅ふぁいる便を利用する際には、メールでファイルがあるURLを通知し、受信者がそのURLをクリックしてファイルをダウンロードしますが、使っているOSやブラウザによって、ダウンロードがうまくいかないなどのトラブルがあるそうです。
Q&Aコーナーにある例だと、「ダウンロードしようとすると、サイズ0のファイルがダウンロードされてしまう」とか「画面が正しく更新されない」などの不具合が紹介されています。
この場合、ブラウザに以前見た宅ふぁいる便の古いキャッシュが残っていたりといった理由が考えられます。
報告例によると、特にMacOSとSafariブラウザの組み合わせでこういったトラブルが起きる場合が多いとのことです。
画像ファイルなどの大容量ファイルを送る方はマックユーザーも多いので、MacOSとSafariブラウザの組み合わせという方もたくさんいるはずです。Safariブラウザなどにも宅ふぁいる便はパーフェクトに対応して欲しいとは思いますが、なかなかそうもいかないのが現状ですね。
キャッシュ情報をクリアし、OSを再起動しても宅ふぁいる便が機能しない場合は、Firefoxなどのブラウザを使ってみると良いでしょう。
宅ふぁいる便で送られたファイルをダウンロードするためには、マイクロソフトのウィンドウズに標準装備されているInternet Explorerをはじめ、Mozilla Firefoxやマック標準装備のSafariといったブラウザでダウンロードページを開かなくてはいけません。
宅ふぁいる便では、できるだけ多くのブラウザに対応できるよう、システムを改良してきていますが、やはり全ての環境に対応するのは限界があるようですね。
Q&AコーナーでもSafariとの相性によるトラブルなどが報告されています。
私はマックもSafariも使ったことがないのでわかりませんが、safariはInternet ExplorerやMozilla Firefoxと比較しても格段に表示速度が速く、検索した文字だけが見やすく表示されるなどの便利な機能があるので、ユーザーが増えているようです。
私はInternet Explorerから最近Mozilla Firefoxにブラウザを替えましたが、safariの評判を聞くとちょっと試しに使ってみてもいいかなと思ったりします。
ただ、宅ふぁいる便を良く使うので、相性が悪いsafariは宅ふぁいる便利用ではまだ使えないですね。